タクシーの運転手は所属する会社の給与形態にもよりますが、個人の売り上げによって給料が変わってくるケースが多いです。給与に占める歩合給の割合が高いほど、個人の成績によって受け取れる給与に差が出る仕組みになるので、タクシー運転手としてより多く稼ぐには人よりも顧客をコンスタントに獲得する必要があります。タクシーに対する需要は地域によって、大きく差があります。平均的に運転手の年収は需要が高い地域の方が、高い傾向になっています。東京タクシー運転手は全国でも最も年収が高くて、稼ぐチャンスの多い地域です。
タクシー運転手の年代別の平均給料を見ていくと20代から70代の中で、一番高いのは20代になっています。この20代の平均年収が約420万円になっていますが、50代前半までは多少の差はあれど年収で400万円前後が平均です。様々な職種がある中で、殆どの業界で年齢が上がるほど平均年収も上がっていく傾向があります。逆に20代が一番平均年収が低いのが、一般的な傾向であるのに対して、タクシー運転手は逆の傾向が見られます。これは東京タクシー運転手も例外でなく、若い年代が全体の中で高い給料を稼いでいます。
地域別でみると東京タクシー運転手の年収が一番高くて、東京タクシー運転手だけが唯一平均年収が400万円を超えています。東京に次いで運転手の収入が高いのは、神奈川県や愛知県になります。年代別の収入を見ると平均よりも若い世代の収入は多いので、地方の運転手でも若い世代だと400万円前後の収入がある人も珍しくありません。年代別の年収が若い世代の方が高収入な事を考えると基本給のベースアップはまったくない業界だと思われるかもしれませんが、会社によっては基本給の部分も昇級する会社もあります。
東京タクシー運転手が稼ごうと思う場合は、駅の周辺での集客争いに勝たなくてはいけません。東京のタクシー需要が高い要因は、人口が多くて人口密度が高い以外にも自動車の保有割合が低い事が挙げられます。その為商業施設やオフィスなどが駅に近い場所に集まります。そうなると必然的に人も駅の周辺に集まりやすくなるので、駅周辺での顧客の獲得争いを制す事が重要です。その為には各駅でどの場所で顧客を拾いやすいのかという事や時間帯ごとの特性を把握して、自分なりに戦略を立てるべきです。また外部環境はその時々で変化するので、変わりゆく環境に対応する能力も重要です。