タクシーは売上が収入に直結するので、売上が高くなるエリアの方が稼ぎやすいといえます。全国の男性タクシードライバーの平均年間給与は約333万円となっていますが、東京タクシーの平均年間給与は約418万円なので約80万円の差があることがわかります。月間に換算しても約7万円の差があり、決して侮れない金額であるといえるでしょう。なぜここまでの差があるのかについては、いくつかの理由で説明できます。1つ目の理由は人口が多いということです。タクシーの売上は利用者が多いほど増えます。東京都の人口は世界でも屈指であり、アメリカのニューヨークさえも上回っています。

そのため、東京タクシーの利用者が多くなるのは必然ともいえるでしょう。2つ目はオフィスが多いことです。遊びに行くときにタクシーを使うという方はあまり多くありません。ではどんなときによくタクシーが使われているのかというと、それは仕事の際の移動です。仕事では1分1秒を争う事態がたびたび起こります。そこで東京タクシーを利用する方が多くなるという仕組みです。オフィスが多い東京都では、仕事の移動でよく東京タクシーが使われます。長距離の移動に使われることは多くありませんが、短距離の移動で何度も利用されることによって安定した売り上げを記録出来ます。

東京都でタクシードライバーをしている方の全てが大きな収入を得ているのかというと、決してそうではないことにも注意が必要です。東京都内でも地域によって売上は大きく変わります。特に山手線の駅が近い場所では、移動の際に電車が使われることが多く、東京タクシー利用者の数は少し減ります。電車やバスとのすみ分けが重要となっています。高い収入を得ているタクシードライバーはどの時間、どの場所でお客さんが増えるかを分析することもあります。

平均年収を高めたい方はAIを使うことも有効です。AIを使用してデータを蓄積、分析することによって売り上げを高めやすい営業を行うことが出来ます。実際にAIを営業に使用しているタクシー会社もあります。東京都はタクシーの平均年収が高くなりやすいエリアですが、他にも大阪や名古屋、福岡などが平均年収が上がりやすいエリアとされます。基本的には人口に比例する部分が大きいので、収入アップを狙って転職を検討する際にはそのことを覚えておくと有効です。歩合制なので努力次第では年収を増やせることが、タクシードライバーとして働く際にポイントとなります。